私の故郷?


アーハン(日本人の英語喋り時の相槌)。
昨日の夜思い立って、小学校時分に住んでた土地に行ってみた。
そこには私の第二の家族と呼べる家族達が今なお住んでらっしゃる。
感覚的には「おばあちゃんち」と云ったところか。


姉貴分達はそれぞれ結婚しているがたまたま実家に集まってらっしゃって、
その子供達がわいわいきゃいきゃいやってた。
意外と子供に好かれる私。子供相手に二日間、だっこにおんぶしたりして疲れた。
でも1分に一回はGULUMちゃ〜んって甘えてくる子供らは正直カワイイ。
ほっぺた食べてやろうかと思った。


夕飯は、私が料理をふるまった。
いつもは自宅で、電気コンロひとつでこつこつかつかつやっている私だが、
3口のガスコンロに広いシンクに、料理するにもわくわく環境。
食べてくれる人は6人。腕の振るい甲斐があるってもんだ。
なぜかうちの母親もお呼ばれされる。
母親がのこのこゆらゆら実家から電車に乗ってやってきた。
あれ、私母親に料理振舞うのも初めてかもしれませんわ。
夫の祖国料理を振舞ったので、最初皆エーッって戸惑い気味だったが、
一口口に運ぶなり、「美味い」と言わしめた。へ。



それから話題は私の結婚話である。
どんな人なのか、どこでどう知り合ったのかなど事細かに話させられる。
完全に中堅オバサマ型の井戸端会議の材料である、がまぁいい。
話がそのまま盛り上がり、じゃあこれから私の夫に皆で車に乗って会いに行こう!
みたいなヘンな感じになる。


夜11時半、子供達二人交えた五人でワゴン車に乗り込み、
夫に初対面しにいく。
そんな時間に小さい子供を連れ出すのはどうかと思ったが、
母親である姉貴分達がノリ気なので私がどうこう言えた立場でもない。
夫に対面。
子供達は夫に会ったほんの2秒程は戸惑っていたものの、
3秒後には夫の両手を専有して、街を闊歩する。
HEY!そいつぁ私のダンナだぜ、君ら子供の武器にはわたしゃ勝てないよ、嫉妬するぜ。
といったやりとりを子供達と冗談交じりにやってみる。
夫も子供らを気に入った。
男の子供好きってのは一つの武器だぜ、悔しいけど素敵だぜ、と思う。


そういうわけで疲れた。
でも第二の実家にいる間中、小学校時代の感覚が完全に私の体の中央によみがえってきて、
なんともいえない、居ても立ってもいられないような郷愁に駆られた。
おかげで具合悪くなった。
別に特別悪い事があったわけではないけれど、
その変化のない安心感というか、変わらない迎え入れがあるのかと思ったら、
文字通り胸が張り裂けそうな想いになった。
上手く言い表せない。
とりあえず眠いから寝ることにする。