秘密のプラクティス


大きな声じゃあまり言えませんが。
昨日夜自宅裏のひっそりとした空き地で、
車の運転の練習をした。
進んだ距離は2メートルくらい。
大きな声で言えない理由は私が無免許だから。
助手席に夫が乗ってギアをドライブに入れないで、
とりあえずアクセルをゆっくり踏んでみろ、と言われたので
自分なりにゆっくり踏んでみたら「ブロロロン」と
まるで闘牛が赤い布を見て興奮したかのように車が鳴いたので、ビビッた。
今度はサイドブレーキを解除してまるで水面をゆらりとする船が動くように
ヌルリと車が動いたので夫の補助付きでハンドルを回してみた。
全く思い通りに動かない。
ヘンな汗が出てきたので音を上げた。


だめだこりゃとでも言わんばかりに夫が苦笑いしながら、
彼がブロロロンと車に乗って仕事に向かってったのを見送った。