友よ


卒論提出おめでとう!心から祝福致します。

日々貴方の大切さを痛切いたしておる次第であります。

今日はこんな気分なので、貴方に手紙を書こうと思います。



思えば高校二年最後の日、黒板に張り出された

高校三年のクラス分け名簿の3年5組の欄に、

私と貴方の名前が一緒に載っていた事から

全ては始まった様な気がします。

○女万歳!



あの古く軋むオンボロ校舎で、

親指先生の授業の時間に図書館で

受験勉強をしていて怒られた事や、

暑い真夏の文化祭の後に、

我等のもう一人の相方と三人で

「耳に氷入れたら気持ちいい」、

等と云うもはや訳の分からない発見をした事や、

あの埃舞う校庭で、

自己ベストを更新するまで無駄に千メートル走らされた事や、

汗臭漂う部活館で、

しりとりしながら熱狂卓球した事など、

思い出したら限がありません。

大切な高校時代の青い空間を一緒に過ごした事は言うまでもなく、

其れから其々別の進路に進んでも、

連絡不精の私達が、それでもかなりの頻度で会っては話して、

高校時代には時間を、其れからは其れ以外の沢山のものを

共有してきた様に思います。



今まで飽きずに私の話を聞いてくれて有難う。

此れからも長く短い人生、一緒に悩んで生きようではないか!

私は近々路頭に迷いそうな予感。

一緒に頭突き合わせて語らおうではないか!

此れからも宜しく。友よ。

君さえ居れば、私の人生幸福だったと確信を持って謂えるよ。